チケットが手に入らず諦めかけていた歌舞伎座柿落とし6月公演3部
何と前日に舞い込んだ吉報、三階席のチケット2枚
一幕見でも行こうと思っていた「助六由縁の江戸桜」この幸運に感謝。
昨晩、逸る気持ちを抑えて友人と歌舞伎で待ち合わせ♪

舞妓さんの団体

歌舞伎座に華
うきうき♪♪に拍車がかかります。

歌舞伎にはいろいろな流派の浄瑠璃が使われていますが、河東節を使うのは『助六由縁江戸桜』
ただ一作においてのみとなっているそうです。
それに市川團十郎家の俳優が「助六」を演じるの時にだけ使用されます。
河東節を生で聴けるのも大変な馳走です。

さてさて3部の出し物
先ずは 御存知「鈴ヶ森」
幸四郎演じる日本の侠客の元祖とも言われる幡随院長兵衛
梅玉演じる白井権八
三階席から見下ろすと人と人との間隔がはっきりわかるので
雲助との殺陣がかったるくって間延びじた感じに思えました。
見方を変えれば俯瞰での観劇はちょっと違った面白さがあるのも発見
そしてお待ちかね「助六由縁の江戸桜」
口上は幸四郎さん、助六の由来を述べたあと
歌舞伎十八番、歴代團十郎から伝わる芸、12代團十郎が亡くなったことに触れ
團十郎さんに代わり海老蔵が
一生懸命務めると述べられ
思わず涙…
私は観ることができませんでしたが
2010年4月の「さよなら歌舞伎座」のときは、助六は團十郎さんであり、通人は勘三郎さんでした。
ここに座った今、お二人がこの舞台にいないこと・・・本当に悼まれます。
それはそれは昔、私が観た助六は仁左衛門に襲名する前の孝夫であり團十郎を襲名する前の海老蔵でした。
揚巻は玉三郎であり宗十郎でした。
いろいろな気持ちがないまぜになり観た舞台です。
残念ながら3階席からは花道の七三あたりからしか見えません。
揚幕があがりチャリン♪
出端の唄「河東節」が流れ 花道から助六登場、最初の見せ場あの美しい振りが観られない(;_;)
下駄の音しか聞こえない~
七三に来てやっと見えました\(^o^)/
海老蔵の助六、きれいです。
パワー全開の証、紫の鉢巻がなんと似合うのでしょう。
お父さんに比べたらまだまだですが
海老蔵無くして助六無しと言われるように精進し、私たちを楽しませて欲しいです。
さすが左團次さんは意休そのもの
最近良く観る壱太郎くん 傾城八重衣を演じていてとっても色っぽい
今に揚巻を演じる予感
今回の通人は三津五郎。
この役は楽屋ネタやら時事ネタなどおもしろい話をいっぱいする楽しい役です
今回もいっぱい笑わせて、最後に
「團十郎さんも空から見ているでしょう・・・・
十四代目が生まれ、十四代目が助六をやるまで歌舞伎座をいっぱいに・・・」
その言葉にまたまた、涙
常々思うのは歌舞伎の作家の想像力の逞しさ
曽我五郎はが花川戸助六という侠客となって、吉原で豪遊する意休がこの刀を持っていると聞き
奪い返す為に吉原に出入りし、傾城揚巻と恋仲になるというストーリー。
曽我兄弟とコラボですよ
ちなみに白酒売り実は五郎の兄の曽我十郎は菊五郎さんです。
そうそう私たちの後ろに「大向う」を気取った人がいて、
かけるタイミングも違うし、ただただ大声を出しているだけで
周りから顰蹙をかっていました。
帰り際、後列の人から「うるさくて大変だったでしょ~迷惑だよね!」って声をかけられました。
今の歌舞伎座は4Fまであるので「大向うは」4Fでお願いしますm(_)m
6月は1部も行きます。こちらの観劇は1Fで・・・・
楽しみです♪